DY-UD200は株式会社ダイナコネクティブが発売したUSB地デジチューナで、HDCP環境のパソコンを使ってフルセグやワンセグの視聴や録画が可能なアイテムです。 青色B-CASカードが付属しており、低価格でB-CASカードを手に入れるのには都合の良い製品かもしれませんが、単体の性能を見ると最悪の製品となっています。
多くのユーザから粗悪品としての烙印を押された原因としてあげられる理由としては、AMD系のチップセットを使ったパソコンやUSB機器を多くつないでいる場合や、 USBハブがセルフパワーであるといった場合に映像が激しく乱れて最悪映らない状態のままになってしまうといった障害。 次に、予約録画や録画ファイルに関しては、録画予約をしたにもかかわらず録画してくれたりしなかったり・・・とかなりのきまぐれ動作をやってくれます。 また、録画したデータファイルはダビング10などには対応しておらず、「.ues」という独自のファイル形式となっており録画に使用したパソコンでしか再生できません。
とても一般で販売するには微妙な仕様ですが、この製品が一躍有名になったのは、ソフトウェアを少しいじるだけでTS(地デジの暗号化されていない生の放送データ)を 取得できるようになったためです。通常の地デジ製品であれば暗号化はハードウェア部分で行われますが、DY-UD200はソフトウェアの部分で暗号化しているためでした。
これが要因でただの地デジが見られる低価格のおもちゃから、地デジの生TSを取れるハードウェアへの改造が始まったのでした。
私は地デジチュ−ナーなんてまったく興味がなかったのですが、某所でDY-UD200の解析がアツイ!という情報を偶然見かけて衝動買い&衝動解析 をしてしまったのがきっかけです。解析に関してある程度支援できたので、せっかくだから記録として記事を書いておきます。
| 地上デジタルチューナー | ○(CATVパススルー対応)※1 |
| インターフェース | USB 2.0 High Speed(mini B) B-CASカードスロット×1 リモコン受光部 |
| アンテナ入力 | F型端子 |
| 画像サイズ | ≪地デジ≫1920×1080、1440×1080、720×1080、720×480 ≪ワンセグ≫320×240 |
| 対応セグメント | フルセグメント・ワンセグメント |
| 伝送方式 | ISDB-T |
| 映像形式 | MPEG2 (MP@HL) / H.264 |
| 音声形式 | MPEG2 AAC |
| 録画映像の著作権保護 | AES 128bit |
| 電源 | USB バスパワー 500mA |
| 消費電力 | 2.5W |
| 外形寸法(幅×高さ×奥行き) | 84mm×22mm×110mm(突起部を含まない) |
| 重量(本体のみ) | 約97g |
| 使用温度範囲 | 5〜40℃ |
使用湿度範囲 |
30〜80%(結露しないこと) |
| 規格取得 | VCCI Class B |
製品情報より。
販売当時はバージョン「1.0.0.1」でしたが、「1.0.0.3」「1.0.0.4」とバージョンアップが公式からでているようです。 これらは公式には「バグの修正」とされていますが、色々とデバッグ対策が施されています。バグの修正内容もあまり意味のないもので、 1.0.0.1以外のバージョンでは有志の解析が行われていないのでわざわざ更新する必要はなさそうです。
また、更新の際にDY-UD200自身のファームウェアも書き換えられるようなので、気をつけましょう。(本体の方の初期バージョンは「1.0.2」です。)
まずは純正アプリ自身が持つ問題点を解説していきます。
などなど。
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)とは、パソコンから映像データがディスプレイに送られ、 映像が表示されるまでの経路の情報を暗号化することによって映像コンテンツを保護するための技術のことです。
"DAWIN DTV.exe"に
"UniMFSegPF.ax"に
ソフトウェアの仕様のようですが、どうにも使い勝手が悪いので録画時はウィンドウを表示しないようにする必要があります。
"DAWIN DTV.exe"に
DY-UD200を購入した人は、ほとんどの人がこれを目当てとしているでしょう。そもそもTSとはMPEG-2 TS方式のことで、 伝送条件が悪い環境でもパケットが欠けにくいようにしている方式のものです。
みなさんご存知の通り地デジのデータは暗号化されており、B-CASカードを通さないとデータは複合できないのはご存知だと思われます。複合されたデータを 俗に「生TS」と呼んだりしているようです。
著作権などの観点から映像を録画するとき、一度B-CASを通して複合化したデータは再度暗号化してハードディスクなどに記録され、コピーや移動が制限されてしまいます。 通常の製品であればこの作業はハードウェアが行うため、暗号化をしないように弄るというのはほぼ不可能なのですが、DY-UD200はこれらの作業をどうやらソフトウェアで行っているので そこを弄れば、録画時にTSデータを得る事ができるようです。
"UniMFSegPF.ax"に
0001656C: E8 → 58"UniMFSegPF.ax"に
00016F22: 2003 → 0000 00016F39: 2003 → 0000 000170AE: A4 → 00"DAWIN_DTV.exe"に
0002881C: E88B5E1700 → 33C0909090"DAWIN_DTV.exe"に
001E83C0: 7500650073 → 7400730000以上でTSデータの取得が可能です。ただし、DAWIN_DTV.exeを使っての再生はできなくなりますので、GOM PLAYER等を ダウンロード・インストールして再生できるか確認してみましょう。
今回の記事はここで終わりますが、今回の方法では大量のドロップ(正確なデータを取得できなかったことによるデータ欠落)が発生します。これはこの製品の 仕様ともいえるもののようですが、有志によって見事解決したようです。
解決策とそれによって必要となってくるソフトの紹介はこちらのページに